みつあしかいじゅうの ひみつ

対象年齢 6〜8歳

はじめての雪の日、まんまるで 指のない、三つずつの ふしぎな「かいじゅう」のあしあとが あらわれました。わかいたんてい ミオは、びくびくしやすい 親友の Otisと いっしょに、通りを あしあとを おいかけます。ミオは にげずに よく見ることを えらび、青いくつしたを 一つ なくして ふるえている 三本足の 犬を 見つけました。そして やさしく しんらいを えて、手がかり(赤い首輪、赤いリード、あいたドア)を つなぎあわせ、自分の 力で 犬を おうちへ つれて かえります。

「みつあしかいじゅうの ひみつ」の表紙

雪は、ひみつみたいに しずかに、夜のうちに ふりました。朝には、ゆきいちご通りは さとうのように まっしろで、まるで うまれたてのようでした。 ミオは コートのジッパーを あげて、愛用の ふるい虫めがねを 首に かけました。「なくなった てぶくろ事件」も、「クッキーのかけら事件」も かいけつ ずみです。でも 今日は、ほんもののなぞが ときたいのです。 そのとき、ミオは 庭を 見おろしました。 だれかが、そこを 歩いたのです。

あしあとは ボタンのように まんまるで、指のあとが ありません。しかも、三つずつ ならんでいます。いち、に…さん。いち、に…さん。 「!」と、ミオは へいごしに よびました。 の こんいろの ぼんぼんぼうしが、へいの上に ひょっこり。ふたりは ひとめ 見て、はっと 息をのみました。 「足が 三本で、指がない?」と は ささやきました。「ミオ、これは ゆきのかいじゅうだよ。ほとんど まちがいない。」

「たんていは 当てずっぽうは しないの。よく見るの。」と ミオは いいました。 あしあとは、へいに そって ぴょんぴょん すすみ、こおった 水あびばを すぎていきます。えさ台では 赤い鳥が 二羽、じっと 見ていました。 「かいじゅう豆ちしき。」と は ぴったり くっついて いいました。「ゆきのかいじゅうは ふわふわで、とっても おなかが ぺこぺこで、たぶん…子どもが だいすきなんだ。」 「子どもは みんな だいすきだもんね。」と ミオ。 でも ミオも、ちょっとだけ の ほうに よりそって 歩きました。

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