ハルトとブルーベリーパイのゆびあとミステリー
対象年齢 6〜8歳
しんさのまえに、郡のおまつりの入賞ブルーベリーパイがきえてしまった! ハルトはケースにこなをふってヒントをさがし、よごれたゆびあとひとつをたよりに、おなかをすかせたおまつりのマスコットまでたどりつきます。

「いちばんのブルーベリーパイが、きえちゃった!」しんさいいんが、からっぽのガラスケースを見つめて、さけびました。レースのしきものにはパンくず。ガラスにはよごれ。ハルトは、食べかけのキャラメルりんごをおとしてしまいました。じけんだ! 「だれも、うごかないで」ハルトはそう言って、かばんをパチンとあけました。「このおまつりは、いまからじけんげんばだ!」
ヌビアがかけてきました。みどりのベストをゆらして、ノートはもう開いています。「しんさまで、あと一時間よ」とヌビア。「パイが見つからないと、マベルおばあさんのブルーベリーパイは、ふせんしょうになっちゃう」ハルトはゆっくりうなずいて、ケースのそばにしゃがみました。「じゃあ、このガラスに、さいごにさわったのはだれか、しらべよう」
「見て」ハルトは小さな声で言って、ガラスにのこった、うすいあぶらのよごれをゆびさしました。「だれかのゆびのあとが、ついてるんだ。まだ見えないだけでね」かばんから、ココアパウダーのかんをとりだします。「見えないものを、見えるようにしよう。ループ、うずまき、アーチ。いくぞ!」


