ハルキと きんいろバッジの たからさがし
対象年齢 6〜8歳
町の百しゅうねんの宝さがしで、五つのふしぎなヒントが町じゅうにちらばりました。ハルキは、あんごうや、あしあとや、わすれられた紙きれを一つにあわせて、ただ一つの答えを見つけ、名たんていバッジをめざします。

町じゅうが、百しゅうねんのお祝いの旗でにぎやかです。ブラスバンドの音がひびいて、パンやさんからは、やきたてのいいにおいがしてきます。「百年まえからのひみつが、五つのヒントにかくされているよ」と、人ごみの上から声がしました。「ぜんぶとけたら、古いタイムカプセルがひらくんだ!」からし色のトレンチコートを着て、赤いチェックのぼうしを後ろにずらしたハルキは、しんちゅうのむしめがねをぎゅっとにぎりました。「ヒントは、どれも大切だよ」と、ハルキはそっとつぶやきます。なぞとき大さくせんの はじまりです。
「一つ目のヒントは、えきだって!」ノートを見ながら、ゆいがページをとんとんたたきました。ホームに行くと、ハルキはベンチの下に、くしゃくしゃの紙きれが半分かくれているのを見つけました。「きっぷだ」ハルキは手ぶくろをしていない指で、そっとうらがえします。「でも、どこから来たんだろう。どうして、ここにあったのかな」ビスケットは、くんくんと二どにおいをかいで、ワンッとするどくほえました。
公園の花だんのそばで、ビスケットはリードなしで、鼻を下にむけてとことこ歩いていました。ふみつぶされた花びらのところで、ぴたっと止まります。「あしあとだ!」ゆいが、ゆびでかたちをなぞります。そのとなりに、小さな古い犬のくびわが半分うまって、きらりと光っていました。ビスケットのではありません。ハルキはしゃがんで、じっくり見ました。「ほかの犬も、ここに来たんだね」と、ハルキは言いました。「これが二つ目のヒント。それに、なぞの子犬までいるよ」


