ユナと ささやきのふんすい

対象年齢 6〜8歳

むかしからあるこうえんのふんすいがとまってしまいました。ユナは、ふるいパイプのずをよんで、みずのながれをかんがえ、こうえんのみずあそびのかいがだいなしになるまえに、どのバルブをまわせばいいか、せいびのさとうさんにただしくつたえなければなりません。

「ユナと ささやきのふんすい」の表紙

ささやきのふんすいが、しずかになってしまいました。みずのおとも、しぶきも、ひとしずくもありません。ユナは、かわいたいしのおけのまえに立っていました。くびからは、虫めがねがゆれています。「しずかなふんすいには、ひみつがあるはずだよ」と、ユナはつぶやきました。さとうさんは、あたまをかきました。「もう3かいもなおしたんだ。それでも、ぜんぜんだめでね!」

「ふんすいの下には、パイプがあるの。からだの中の血のくだ(けっかん)みたいにね」と、ユナは虫めがねをあごにとんとんとあてて言いました。「みずが出てこないなら、なかでなにかがつまっているのよ」ピップはくちばしをカチカチならして、ふるいしんちゅうのあんないばんにぱたぱたととまりました。まるで、みちをおしえてくれているようです。

さとうさんは、さくのうしろにある丸いてつのふたのまえにひざをついて、ギィーッとあけました。ひんやりしたくうきが、のぼってきます。銅(どう)と雨のにおいがしました。「ここがバルブのへやだよ。わたしにはせますぎてはいれないけど、のぞくことならできるよ」ユナは、しるしのせんのところまでさがりました。「それなら、ここからさとうさんの目になるね!」

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