きえたうさぎ ピップ 4組のなぞ
対象年齢 6〜8歳
4組のペットのうさぎが、ケージからきえてしまいました。たんていのアカリは、かじったセロリや、ちぎれた紙、小さな手がかりをたどって、教室じゅうをさがします。そして、だれもさがさなかった場所で、ぐっすりねむっているピップを見つけます。

月曜日の朝は、クレヨンと新しい紙のにおいがしました。アカリはスキップで読書コーナーへ行って、うさぎのピップに「おはよう」と言おうとしました。ところが、ケージの戸があいたまま、ゆらゆらゆれています。「ピップがいない!」とアカリは息をのみました。からし色のセーターベストを着たは、えんぴつを落としました。「たんていが必要だよ」とは言いました。アカリは虫めがねを持ちあげました。「ちょうどいいね。たんていなら、ここにいるよ。」
「よく見て。ゆっくり考える。それがたんていのやりかただよ」と、アカリはケージのそばにしゃがんで言いました。ゆかのタイルに、小さな緑のかけらがちらばっているのを見つけました。「セロリのかけら!」はノートにさらさらと書きました。めがねが鼻までずり落ちています。「ピップはセロリが大すきだよ。もしかしたら、道しるべをのこしたのかも!」アカリはにっこりしました。「じゃあ、そのあとを追いかけよう。」
セロリのあとは、ジグザグにつづいて、図工のテーブルのそばを通りました。のりと絵の具のにおいがするびんのそばもすぎました。アカリは、手がかりをふまないように、そっとつま先で歩きました。は、からし色のセーターベストにノートをぎゅっとだきしめて、そのうしろをついていきました。すると、かけらがとつぜんなくなりました。本だなの長いかげのはしっこです。


