ソウタと あらしの めの しずけさ

対象年齢 6〜8歳

はげしい あらしで おうちが まっくらに なった よる、7さいの ソウタは たよりになる ランタンつきの かいちゅうでんとうを もって、おとうさんと おかあさんが したで はたらいている あいだ、こわがる ふたりの ペットの ために、あらしの まんなかの しずかで あたたかい ひとみに なります。

「ソウタと あらしの めの しずけさ」の表紙

ごろごろ、ピシャーン! きょじんが てを たたいたような かみなりの おとが して、おうちの でんきが ぜんぶ いっぺんに きえました。あめが まどを ばたばた たたきます。「わあ…」と ソウタは ささやきました。むねが どきどき、めは まんまる。くらやみの どこかで、ビスケットが しんぱいそうに くうんと ないています。

かいだんの したから、おとうさんと おかあさんの こえが きこえました。おちついているけれど、いそがしそうです。「したで いろいろ かたづけているところだよ。うえで みんなが ぽかぽか すごせるように、てつだってくれる?」「まかせて!」と ソウタは おおきな こえで こたえました。やることが あると、なんだか ゆうきが わいてきます。

まずは あかりです! ソウタは だいどころの ひきだしへ はしって、おきにいりの ランタンがたの かいちゅうでんとうを とりだしました。カチッ! あたたかい きいろの ひかりが ぱっと ひろがって、かげを おいはらいます。「こんにちは、おひさま」と ソウタは にっこり わらいました。

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