ミオと ふかいプールの ダイブ

対象年齢 6〜8歳

ミオは プールのふかいほうが こわくて、どきどきしていました。でも、まりこ先生の やさしい たすけと、三かいの ゆっくりした こきゅうと、すこしずつ そだつ じぶんの ゆうきで、ついに とびこみます。そこのほうで 小さな黄色い ともだちを見つけて、あたらしい ダイバーになって 水めんに うかびあがりました。

「ミオと ふかいプールの ダイブ」の表紙

みんなのプールは、大きな青いガラスのように きらきらひかっていました。ぱしゃん、ざぶん! ミオは あさいほうのふちに立って、あたたかいタイルに足のゆびをまげたまま、ながいコースのむこうの ふかいほうを じっと見つめていました。「あそこの水、すごくふかいんだね」と、ミオは小さなこえでつぶやいて、ゆうきをもらおうと、ちいさなオレンジ色のうきわベルトを ぽんぽんとたたきました。

「おはよう、ゆうかんなスイマーさん!」と、まりこ先生が 銀色のホイッスルをゆらしながら、大またで やってきました。「きょうは ふかいところに行ってみましょう」。ミオのおなかが、ホットケーキみたいに くるんとひっくりかえりました。「でも……すごく、ふかいんだもん」と ミオは言いました。まりこ先生は にっこりわらいました。「ふかいからって、こわいとはかぎらないのよ。いっしょに見に行きましょう」

ふたりは タイルのふちにそって歩いていきました。すると 足もとの水が、うすい水色から、ふかいふかい こい青色に かわっていきました。ぷち、ぷち、と 小さななみがゆれます。ミオは のぞきこみました。むねが、どんどんと たいこのようになっています。ずっとずっと下のほうで、小さくて黄色いものが ゆらゆら ゆれて、ウインクしているようでした。「あれは なあに?」と、ミオは その小さなかげを ゆびさして ききました。

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